「会社を辞めたい時」にこそ、「辞めたい理由」に思いを馳せる。

「仕事を辞めたい」と思いながら、働いている人は決して少なくありません。「辞めたい」そう思った時、あなたはどうしますか。勢いで辞めるか、我慢してやりすごすか、自分の背中を押すような出来事が起こるのを待つか。「これが正解」という選択肢はなくて、「これでよかった」と思えた道が正解。「辞めたい」のうしろに隠れている問題を、色々な角度から考えてみることで今おかれている状況はかわらずとも、心境を変えるきっかけになるかもしれません。

【辞めたい①】なんとなくやる気がでない。なんとなく辞めたい。

【辞めたい②】会社の将来性が不安

【辞めたい③】給与、勤務時間、休みなどの労働環境、人間関係など、職場環境に問題有

【辞めたい④】仕事にやりがいがない。

あなたは今、どのあたりの「辞めたい」にいますか。自分には能力が足りないとか、我慢が足りないんじゃないかとか、周りの誰かと比べていませんか?実際は、自分の長所や知識、スキルが発揮できない環境にいるだけかもしれません。「仕事を辞めたい」と思った時こそ、その理由と現状をしっかりと見直すことが重要です。

あなたの一番の理解者はあなた自身。

自分のことを正しく知って未来につなげましょう。

目次

なんとなくやる気がでない。なんとなく辞めたい。

仕事にやる気を求めなくてもいいじゃない。

✔お給料はそこそこ貰える。

✔嫌な上司はいるけれどパワハラってほどじゃない、

✔週休2日で残業もそこまで多くない。

✔でも、なんだか毎日が単調。仕事が面白くない。

✔社会に必要とされている実感がなくて漠然と不安。

✔だけど転職する勇気もなく、悶々とした毎日

安定企業に入りさえすればゴール!とはいかないのが、人生、辛いところです。そして、この「悶々期」がこの先ずっと続いていくのかって思うとうんざりしますよね。結論を言うと、「仕事にやる気を求めなくてもいいじゃない」です。

やる気が出ないことにやる気を出すのって苦しくないですか。「仕事にやる気がでない」ことが、仕事を辞めたい理由になっている人は、本来、意欲的で真面目な人。だから「自己実現の場」を会社に求めるととてもしんどくなります。

でも、その会社、考え方次第では案外いい会社なのかも

突然ですが、何か新しい挑戦をするにあたり、「刺激はないけど安定はしている環境」というのは、実に最適です。仕事をそこそこに流して、収入を得られているというその状況をむしろラッキー!と捉えて、習い事を本格的に極めたり、SNSに力をいれてみる、ジムで肉体改造に取り組む、資格を取得するなど、自己実現の場を、社外に持つことをおすすめします。

ちなみに、上記はすべてyadokariの元同僚たち。「会社以外にやりがい」を見つけてそれぞれの道を極めた結果、見事ファイアーを成功させています。

仕事にやる気がでないことが辞めたい理由の場合どうすればいい?

今の仕事にやる気を求めない。

会社は(会社以外の場所での)チャレンジ環境を与えてくれる場、とマインドシフトする

とはいえ、やる気がない態度はNG。 周囲の同僚への配慮でもあります。仕事以外の時間を、熱中できる活動に時間を充てることができてラッキー!そんな風に思えると、毎日の景色が変わります。

まずは1ヶ月間、毎日定時に帰ってみましょうか。

会社の将来性が不安なので辞めたい

会社の将来性が不安だと思う理由はどこにあるのか

社会情勢が目まぐるしく変わる現代、会社の将来性に漠然と不安を抱えている人は少なくありません。その要因として、次のような原因が考えられます。

✔︎ 売上減少、赤字、ボーナス減、数字・成果に対する締めつけがキツくなったといった業績の悪化

✔︎属する業界が成熟期を迎え、成長が鈍化している、新しい技術やサービスによって既存のビジネスモデルが脅かされているなど、業界自体が衰退傾向にある

✔︎テクノロジーの進化についていけておらず、時代に合わせた新しい技術の導入や体制作りが追いついていない。または必要と感じていない社風。

✔︎トップのリーダーシップに疑問を感じたり、一貫性のない目標設定、派閥や権力争いによる仕事への影響、将来を見据えたビジョンが示されていないと感じるなど、経営陣への不信感

あなたが、会社の将来性が不安だと感じるのはどんなところでしょうか。

具体的なアクションで、不安の原因を正しく掴む 

会社の将来を漠然と憂いていても何も解決しません。「将来性」が不安ということは、きょうあすで会社が潰れるってわけではないはず。

✔︎漠然とした不安を言葉にする

漠然とした不安をまずはそのまま書き出してみましょう。書き出した内容は「将来への不安」でしょうか、それとも「不満」でしょうか。「人間関係が良くない会社なので先行きが不安」というのは、直接的には経営状況に関連しないので、どちらかというと「不満」ですね。

✔情報を集める

 会社の業績や業界の動向に関心を持ちましょう。新聞記事、業界レポート、企業のIR情報など「客観的な情報」を参考に、現状を把握することが重要です。

✔周囲の人と話す

 同僚や友人、キャリアアドバイザーなどに相談することで、客観的な意見を得ることができます。「やば、今月倒産しそう」というケースは少ないと思います。同僚の考えやアクションを知ることで、対処法のヒントが見えてきます。

客観的な情報を取り入れるだけでも、あなたのなかの漠然としたモヤモヤが随分整理されます。 その上で、会社の将来性だけなく自身のキャリアプランを見直すのも、今できる対策のひとつです。 別の会社への転職や、スキルアップのための勉強、資格取得など、今のうちに様々な選択肢を増やしておきましょう。

将来性が不安ことが辞めたい理由の場合どうすればいい?

漠然とした不安は、一度全部書き出してみる。そして、「客観的」な情報を集めましょう。その会社、本当にかなり「ヤバい」のか、「徐々に衰退しそう(な業種)なのか」「経営陣はフレキシブルな発想と経営手腕をもっているのか」を様々な角度から判断します。

どう考えても、今の会社で将来性が感じられないという場合、早めに転職活動の準備を進めることも一つ。不安の原因を具体的に把握し、自分に合った対処法を見つけることが大切です。

待遇面や労働環境に問題があるので辞めたい

問題だと感じている点をすべて書き出す。

給与や勤務時間など、待遇面や環境に不満を感じ会社を辞めたいと考えている方は、何らかの行動を起こす前に、その不満を一旦ぜんぶテーブルに乗っけてみてください。その際にはぜひ、紙に書き出してください。頭の中だけで考えていると無駄に悲観的になります。「紙に書き出す」という作業で問題点を可視化していくことで、

やりがいはないけど、給料はまあまあいい(から我慢できる)

やりがいがあるけど、残業が多すぎる(ので耐えられない)

といった具合に、思考が整理できてきます。今抱えている問題で、最も深刻だと感じているものは何でしょうか。そこに、妥協できる部分はありますか?この整理は「辞める・辞めない」の判断の一助になるとともに、転職活動を行う際の会社選びにも役立ってきます。

待遇面や労働環境の問題が辞めたい理由の場合どうすればいい?

今の会社の中で待遇面や労働環境改善のチャンスがあるのか見極める

部署異動や職種転換のチャンスはあるか、

問題となる人が部署異動や職種転換になる可性はあるか(いなくなることで改善が見込めるか)

など、状況が変わる可能性がある場合は、それまで「やり過ごす」という選択肢も出てきます。

上司や人事担当者に相談する

相談をすることで、会社の制度を活用して働き方の見直しができたり、キャリアチェンジが可能な場合があります。

転職の準備をする

 条件面での最低ライン、許容できること、できないことを明確にする 

自分のスキルや経験を整理するハローワークや転職エージェントを利用する

専門家に相談をする

産業医:

産業医は労働者が心身ともに健康に就労できるように支援を行います。

産業医がいる場合、専門的な立場から会社に働きかけてくれます。

キャリアアカウンセラー:

専門家の視点から、あなたのキャリアについてアドバイスをもらえます。

弁護士:

労働基準法に違反している可能性がある場合は、相談してみましょう。

労働組合:

職場に同じような問題を抱えている人がいるなら、組合として会社に働きかけることも可能です。

具体的な解決には繋がらないかもしれませんが、家族や友人に話してみることで客観的な意見をもらったり、気持ちが楽になることがあります。部署異動、転勤などで解決するケースもあります。定時に仕事を終えられて人間関係も悪くない、給料だけが問題、という場合は副業にチャレンジするという方法もあります。

心身に著しい影響がでている場合は、その環境から離れることを最優先に考える。

深夜残業当たり前、終電帰宅、休みも出社、ランチタイムも仕事。「憧れの業界、やりたい仕事だから無理しても頑張りたい」と、yadokariの友人は、情熱だけで無理をし続けた結果、からだを壊して、新卒で入った会社を2年あまりで退職することになりました。やりがいも、憧れも、「健康あってこそ」です。「逃げる」もひとつの選択肢です。

若さと純粋な気持ちを利用する「やりがいを搾取」はダメ、ぜったい。

仕事にやりがいがないので辞めたい

「仕事にやりがいを感じられない」という理由は転職を考える大きな要因となります。ところが、この「やりがい」問題は案外単純なところがあって誰かに褒められたり頼りにされたり、少し視点を変えてみることで、クリアできる場合もあります。

その仕事は、本当に興味のない仕事内容でしょうか

もしかしたら、まだ気付いていないだけで、その仕事の中に面白いと思える部分や、自分のスキルを活かせる部分があるかもしれません。また「仕事にやりがいを感じない」のは、仕事の「内容」のせいではないかも。
たとえば、

✔︎外野からの干渉がくそうるさい

✔︎あっちこっちのしがらみが多くて根回し行脚

✔︎任せてもらえない

✔︎管理者の方針が合わない

✔︎手柄をいつも横取りされる

✔︎褒められない

✔︎やる気のない人ばかり

✔︎納得できるポジションではない

よくよく考えると「仕事内容」にやりがいを感じないのではなく、「それ以外のこと」が原因ってことも。

その仕事は、本当に興味のない仕事内容でしょうか。面白さはないでしょうか

再点検してみましょう。

すぐにやりたい仕事につける人は少ない。

将来のキャリアパスはどうでしょう。 今の仕事が、将来の目標に繋がる可能性はありますか?もし、将来的にやりたい仕事が決まっている場合は、今の仕事がそのためのステップになるかもしれません。

製造の現場、営業、接客などエンドユーザーにより近い部門に配属になることはよくあります。会社の「基盤」となる部門の知識と経験、そしてその現場の温度感。この3つは、将来どんな部門に配属になっても必要となる大事スキルなんです。いい仕事をするには、そこをすっ飛ばすわけにはいかないんです。部署異動の意思表明が可能な会社にいる人は、そのチャンスを静かに狙い、「その時」まで必要なスキルを積み重ねておくと良いでしょう。

さて。

その仕事、将来に繋がる可能性はありますか?

将来のための「今」だと思えたら、少しだけ前向きになれるかもしれません。

そもそも「やりがい」ってなんだ

仕事内容に面白さや達成感を感じること 

自分の仕事が誰かの役に立っている実感  

自分のスキルアップや成長を実感できること 

給与や福利厚生に満足できること

上に挙げたように、

「やりがい」の定義は人それぞれです。あまり興味がない仕事でも、ゼロから自分で手がけた仕事には、苦労した分情がわきます。意外なポイントで褒められたり、頼られたりしたことがきっかけで自分が持っている能力に改めて気付かされることもあるでしょう。

そんなふとしたことが、やりがいスイッチが入るきっかけになったりします。もし、どうしてもやりたいと思うことが明確にあるのなら、一旦現状維持をしながらそこに向かうためのスキルを磨いたり、転職を考えるのも選択肢です。

突き詰めすぎると、沼にはまる

「やりがいを感じない」のは、持っている能力が発揮できないジャンルだったり、評価をえられない環境にいるとか、そもそも興味をもてないとかどちらかというと苦手で嫌な仕事であるとか、問題が明らかなことが多いのですが、考える方向を誤ると

何のために働いているんだろう、

そもそも自分は必要とされていないんじゃないか、

一生懸命になれない自分はダメな人間だ

とあらぬ方向に迷走しはじめ、沼にはまっていきかねません。問題には感情を入れずに客観的に判断し対処することが大切です。

»仕事の「やりがい」に悩む人必見 |「やりがい」に囚われない働きかた

辞めるのは全然ダメなことじゃない。でも「辞めない選択肢」がベストってこともある。

「辞める」ことは悪いことではありません。後ろめたさを感じる人も多いけど、決してダメなことではないのです。ただ、感情のままに、無計画に辞めてしまうと、次の職場でも同じような問題にぶち当たったり、嫌なことからすぐ逃げるという「やめ癖」がついてしまうリスクはあります。問題点を分析して、「許容できるライン」を見極めた上で転職活動に入ることをおすすめします。

そして、辞めたい時だからこそ、あえて「辞めない選択肢」も模索してみましょう。そうすることで今のキャリアと、良くも悪くも現状を維持しながら様々な可能性を探ることができます。

そんなこといったって辞めたい。わかる。私も皆と同じだ。

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